福知山市ガス事業民営化の課題(仮称)
はじめに
第1章
我が国におけるガス民営化の現状
第2章
ガス事業の民営化における海外事例研究
第3章
福知山市のガス事業会計の財務分析
第4章
ガス事業の民営化への課題
おわりに
はじめに
現在、福知山市において、ガス事業の民営化に向けての取組みが進められている。譲渡先の選考委員会も立ち上げられ、着々と準備が進行しているかに見える。
しかし、民営化の前に考えなければならないことは、
1.
市民にとって民営化が選択肢として適切かどうか。つまり行政として、ガスの供給体制の充実やガス料金の低減化が可能なのだろうか。
2.
民営化が福知山市にとって、財政的な効率性が高まり、自治体への貢献度が期待できるかどうか。
この2点が真っ先に議論されなければならない。
確かに、民営化による小さくて効率的な自治体の構築は望むところである。しかし、行政サービスを民営化していくには、それぞれ課題と民営化の狙いがあってしかるべきだ。私が議員になって、初めに管内視察に行ったところが、今のガス基地であった。担当課は、誇らしげにガス基地の整備環境を説明した。
あの時の、ガス基地建設の目指すところは何だったのだろうか?詳細は後段に譲るとしても、当時の建設目的と投下資本を考えると、今、その施設を譲渡することにはそれなりの大儀が必要だ。起債の残高と施設の時価評価を検証する時、土地の評価が下落する事は理解するが、施設の譲渡と負債の譲渡については、会計士等の専門性を有する分析が必要だろう。
一方、真っ先に考えなければならないのは、先にも言ったが、民営化によって市民へのガス供給体制の充実が図られ、ガス料金が低減化するだろうか。「市民にとってどうか」と言う大きな大儀がなければ、民営化の意義は喪失すると言ってもいいだろう。
本論は、平成25年の譲渡目標に向かって進む、福知山市の狙いと今後の課題について論述するものである。民営化がまずあって、そこへ向け理論付けする手法は本末転倒と言わなければならない。
以下、目次に従って本論を展開していくことにする。おそらく、筆者の時間的余裕から考えれば、今後、行政の執行部サイドの議会への説明と同様の時間を要すると思う。
しかし、福知山市にとって一つの大きなテーマであるこのガス事業の委譲問題は,研究していくに十分な論題であることに違いない。
第1章
我が国におけるガス事業民営化の現状
民営化の問題は、筆者の博士論文で既に展開しているので、詳細は以下のリンク先を参照して頂きたい。